インターネットで看護、敬語と検索すると35万件近くがヒットし、最初の記事は「敬語クイズ 新人看護師が知っておくべき敬語の基本」です。何故、この記事が35万近くの記事の一番最初に出てくるのでしょうか?最近では、敬語も使えず常識もしっかりと覚えられていない看護師が多い為に、患者さんや患者さんのご家族から注意されクレームになるケースが後を絶たないからです。仕事をスムーズに進め、良い人間関係を築いていくうえで、敬語は避けては通れません。敬語についてはきちんと学んだことがない、入職時に簡単に説明をされただけという人は意外に多いものです。
最近では、患者さんに治療や投薬などを指示する際にも敬語を使わず友達と話すような感覚で指示をしている看護師がいます。患者さんからすれば気分が悪くなるのは当然です。しかしながら、この事に気がついていない看護師が非常に多いのです。これを当たり前と思ってしまっては看護師を続けていく事はできません。ベテランの看護師になると場面によっては患者さんや患者さんのご家族に敬語を使っているわけではなく、もっと親しみやすい言葉で話をしたりすることもあります。ですが、それはあくまでもコミュニケーションの一環であり、初めから全く敬語を使わないで話すなんて言うことではありません。例えば長期患者さんなどになると気心が知れてきますので、毎日の挨拶は「おはようございます」から「おはよう」になったりすることもあります。
長期患者さんやその家族と長く関わりを持つことで信頼関係ができたとしても最低限のラインというものは守っていかなくてはなりません。もちろん全てを敬語にしてしまうのではなく、親近感があるような話し方をすることで患者さんの不安を取り除いたりすることができることもあります。注意してほしいのは、初めから敬語を使うことができない看護師というのは不安を取り除くどころか患者さんを不安にさせたり不満を持たせてしまうことが多いのです。親しみを込めて敬語を使用しない場合もあるとは思いますが、敬意をもって話す話し方と明らかに見下している話し方では患者さんや家族が看護師にもつ印象は大きく変わってきます。
看護もビジネスですから、ビジネスにおいてお客様に敬語を使うのはごく当然のことです。敬語は最低限守らなければいけない礼儀として覚えておきましょう。
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