同じような敬語でも立場によって使い分けるのがマナー

看護師のための敬語講座

正しい言葉遣いと適正な敬語を使えるようになってキャリア転職を目指す

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立場を間違えた言葉遣いはNG

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お互いを思いやるコミュニケーション

昨今、正しい敬語が使われなくなってきており、若い人の言葉が乱れていることが問題視されています。コミュニケーションをとるときに大きな比重を占めるのは言葉です。今の時代、メールはビジネスやプライベートにおいても生活に欠かせないツールとなりました。相手が不快にならない言葉を発したり、書いたりすることは多くの人々とより良いコミュニケーションをとるためには必要不可欠な事です。
また、正しい敬語は一朝一夕では身につきません。日頃から自分で注意していくことはもちろんですが、使ってはいけない場面で使ってはいけない敬語を発すれば、周りの人が注意してくれます。注意されることは恥ずかしいことではなく、知らないことの方が恥ずかしいことです。注意された内容を真摯に受け止めて自分自身の成長に繋げていきましょう。

立場を間違えた敬語の使い方

正しくない敬語の使用例として、立場を間違えた敬語の使い方を例示します。
①「ご苦労様です」と「お疲れ様です」の使い方
「ご苦労様」は、基本的に上司が部下に対して使用する言葉です。上司であっても相手を労う言葉なので、「お疲れ様です」という言葉を使用するのがマナーですね。
②「了解です」と「かしこまりました」の使い方
上司から送信されてきたメールに「了解です」と返信してくる人がいますが、部下の人は絶対に使ってはいけません。ビジネスシーンでは「わかりました」という言葉もNGワードです。この場合は「わかりました」ではなく「かしこまりました」です。躊躇せずに「はい!かしこまりました」と返事をするのがマナーです。
③「お世話様です」と「お世話になっております」の使い方
「お世話様」は目上の人が目下の人に向かって使用する言葉なので、部下の人は使用しないようにしましょう。

相手を不快にさせる言葉遣い

正しくない敬語同様に相手を不快にさせる言葉遣いを例示します。
①「お分かりになりましたか?」、「~して差し上げます」、「参考になりました」等の何様敬語。
相手を試すような問いかけはNGです。「お分かりになりましたか?」ではなく「説明は十分でしたか?」など相手が受け止めやすい言い方を工夫しましょう。「~して差し上げます」は「~いたします」、「参考に~」は「勉強に~」のほうが良い印象です。
②「とか」、「~のほう」、「自分的には」、「てゆーか」等のイマドキ言葉
部下:「企画書のほうお持ちします。明日とかご覧いただくお時間ありますか?」
部下:「てゆーかワタシ的には明日でもいいので、ご無理なさらないでくださいね」
自分は丁寧に敬語で伝えているつもりかもしれませんが、社会人の言葉遣いとしてはNGです。